こちらでは外壁・屋根塗装で使われる塗料と塗装方法の種類についてご紹介いたします。

» アクリル樹脂

最も価格が安い塗料ですが、汚れやすく耐久年数は約4～7年と短いです。
アクリル樹脂系塗料には、溶剤系と水溶系の2種類があります。溶剤系は打ち放しのコンクリートの上塗りに使用されることが多く、水溶系はモルタルやコンクリートの塗装に使用されることが多いです。軽量で透明なので、比較的壁や屋根の素材そのものの色を出すことができます。また、短い間隔で様々な色に塗り替えることも可能です。

» ウレタン樹脂

耐久年数は約7～10年で紫外線に強く、高い柔軟性と密着性、独特の美しい光沢が特徴です。
硬化剤を混ぜていない1液タイプと、硬化剤を混ぜた2液タイプがあり、壁・屋根塗装だけでなく、高級家具やフローリングの仕上げにも使われています。柔軟性・密着性が高いので木部や細かい部分の塗装に最適です。

» シリコン樹脂

耐久年数が約10～15年と長く、紫外線に強い・色あせがしにくい・汚れがつきにくいという特徴があります。
価格と耐久性のバランスが良いハイコストパフォーマンスの塗料のため、人気が高い塗料です。アクリル塗料と同様に溶剤系と水溶系がありますが、アクリル塗料と違って亜鉛メッキにも直接塗装することもできます。

» フッ素樹脂

耐久年数が約15～20年と言われており、外壁・屋根塗料の中では最も耐久年数が長く、価格も最も高いです。
耐久年数が長いので頻繁に塗り替えすることができない、高層ビルや急勾配の屋根の建物などに使用されることが多いです。高価な塗料ですが、長期的に見ればコストパフォーマンスが高い塗料と言えるでしょう。

» 遮熱塗料

耐久年数は約12～18年で、塗外壁・屋根を太陽光線から守り、遮熱性・断熱性を高めてくれます。
夏などの日照時間が長い場合に屋根や壁に熱が蓄積されることを防ぎ、逆に冬などの日照時間が短い場合は内部の熱が外に逃げるのを防ぐ役割を果たします。そのため、冷暖房を使う機会が減り、光熱費の節約が期待できます。

» 手作業

刷毛やローラーブラシ、へらなどを使って塗装作業を行います。手作業での塗装作業は道具さえあれば専門的な知識がなくともできますが、職人さんの技術や経験が仕上がりに現れる方法です。刷毛での塗装はほとんどの塗料を使用することができ、ローラーブラシは天井や壁面を塗るのに効率が良く、へらは比較的高粘度の塗料を塗るのに適しています。

» 機器作業

スプレーなどの機器を使って塗装する方法です。
機器作業には、圧縮した空気で塗料を霧状にして吹き付ける｢エアスプレー塗装｣、特殊なノズルを使って塗料に高圧力を加えて吹き付ける｢エアレススプレー塗装｣などがあります。エアスプレー塗装はムラができにくく複雑な形状に塗ることができ、エアレススプレー塗装は噴射時のはね返りが少なく、小さな隙間まで塗料を塗ることができるという特徴があります。

» 装置作業

電気を利用して塗装する方法です。
主な装置作業での塗装方法には、｢静電塗装｣・｢電着塗装｣・｢粉体塗装｣などがあります。

• 静電塗装 塗料と塗装するものの間に高電圧の静電気をかけて、電気的引力で塗装を吸着させる方法
• 電着塗装 水性塗料溶液に浸けて直流電流を流して塗装する方法
• 粉体塗装 粉状の塗料に静電気を使って付着させた後に、加熱溶融して塗装する方法

静電塗装は塗着効率が良い、電着塗装は塗料の節約ができる、粉体塗装は比較的厚く塗ることができるといったメリットもあります。

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